SM-11B修理の2回目です。

さて、動くのでしょうかね。

今回、「動くかどうか分からない」からスタートです。

つまり!運が良ければ「動いた」で終わりです。

・・・ま、このままで動くわけがないと思っていますけど。。。

てゆか、この状態で250Vラインに電気を通す度胸があるかというと・・・ないですね。私は。

なんというか、イニシャルGの卵ケースが見ただけで2つ、カマキリの卵ケースの様な謎の固まりが1つ。その他ちりやほこりがこんもり。

そこで、まずは「掃除!」です。

●まずは清掃。

掃除の手順は

1)外せる物はなるべく外す。外す際に場所をしっかり覚えておく!

2)丁寧に拭ける物は丁寧に拭く

3)無理な物は掃除機!

4)それで無理ならエアブロー

5)さらに無理な物は雑巾

6)最終手段はパーツクリーナー

です。

 

まず、真空管は全部抜きます。

その際、刺さっているところを確認しつつ、なんとなく回路図を見ながらそんな構成になっているのか把握してみる。

真空管に書いてあったはずの型番なんてもう落ちちゃってる物が多いですから、絶対分からなくならない様に注意です!

自信がなければマジックで書くです!

※写真は洗浄後です。

今回の物の場合、かなりの数の真空管が入っています。

ちゃんと分かる様に抜かなければいけません。

しかし、きれい事を言っても、やっぱりばっちい物に触っていたくないです!

私の場合、とにかくソケットからさっさと抜きました。

そして、刺さっていた位置通りに床に並べましたw

こんな感じです。

左上から

一段目:整流管6CA4、5極出力管6BQ5(またの名をEL84)×2

二段目:電圧増幅管6AQ8

三段目:高周波増幅管6BA6

四段目:7極周波数変換管6BE6、6AQ8、おなじみの12AX7、12AX7,6BE6

本体両脇についていた大きいのについては、外すのがちょっと手間が掛かりそうなので、そのまま洗濯です。

ちなみに、あれは俗称「マジックアイ」と呼ばれるちょっとカッコイイ感じの真空管で、5E5という型番です。

このあと、車用のパーツクリーナー(ブレーキクリーナーなんて言う名前だったりします)をたっぷり一管使って汚れを洗い落として、よく乾燥させます。

これで清掃は完了!

●作業に入る前に!

作業中にちょっとしたことで壊れたり、作業に不便がある様なことがあるといけません。

今回の場合、たとえば、この機械を裏返すと横にあるバリコンを動かしている滑車が床に接触して壊れそうです。

横にして作業するにしても、万が一倒れたら、と考えるとこのまま作業するのは得策ではありません

そこで、両側にアルミの板を取り付けて、上蓋を取った状態でひっくり返しても滑車が接触しない様にします。

こういう作業を怠ると、ひどい目に遭ったり、苦労したりします。

ずばっと1.5mmくらいのアルミ板に穴2つ開ければいいわけで、これくらいの加工はホームセンターに頼めば30分でやってくれます。

お値段も2000円くらいです。

ここは趣味にかけるお金だと思って、さくっと作りましょう。

これで安心してひっくり返して作業できますね!

●次は試運転

本当は検査をしながら・・・というのがいいのですが、どっちみち、どこがどうなってるか現状がよく分かりません。

動かしてみます!

ばちばちっ!とかなったら、そこが壊れてるところなんです!

というわけでスイッチオンしますが、当然動きませんでした。

気がついた場所

・AUXに入力しても音が出ない。

・マジックアイが一つ点灯しない。

・12AX7のヒーター、点灯してる???よくわかんない。

・・・予想通りな状態です。

次回、ケツから回路を追っかけてみます。