お在所(じじいの家ですね!)の納屋にこんなものがありました。

実は、小学生の頃に発見していたんですが、記憶を頼りにもう一度掘り起こしてみたら、まだありました。

山水 SM-11B

1961年発売のレシーバーです。

・・・WEB上にも、ほっとんど情報がありません。

レシーバーとは、プリ・メインアンプにチューナーがついた物です。

さらにカセットのついた物をカシーバーと呼んでいたようです。

ちなみに、世代的にはうちのスーパースコープ・マランツのMODEL120B、3500,250Mと同じような時代ですが、この荒れようです。。。

マランツはつい最近まで現役だったもの、こちらは40年近く納屋の中にあった物。

機械を放置する、ということはこういう事なんですね。

余談ですが、放置すると言うことは、機械にとって致命的なことです。

案外知られていませんが、毎日使う車が錆びにくい理由も同じで、よくバッテリーを抜いて保存する人がいますが、それは車にとって致命的なことです。

車は停車中もわずかに通電しています。だから錆びないんです。電気が通らなくなった金属の固まりは急速に錆びて朽ちます。

電気を通していることが寿命を長くするんですね。

※作業中に「安全のために」抜いておくのは正しいことですので、そこのところは注意です。

このレシーバーは約40年間放置され、いわば、その間に着実に死に向かっていたわけですね。

しかも、ネジは裏蓋、上蓋含めて1本しか残っておらず、説明書もなく頼りは上蓋の裏に張り付いていた回路図のみ。

(昔は結構、このように回路図が貼り付いている物が多かったようです。いかに、普通の人が普通に修理をしていたかということでしょうね。)

今回のチャレンジは、このレシーバーの復活です。

とは言っても!!

・今は入手困難な部品てんこ盛り

・高周波回路については、全くテスト機器はない。

・おまけに、高周波部分は知識もない!!あくまでアンプ部分しか分からない。

という状態でスタートです。

オリジナル部品での復活は難しいでしょうし、チューニング部分やスイッチ、ボリューム類などのメカニカルな物について破損していた場合、綺麗に直すことは困難かもしれません。

なるべく原形をとどめつつ、どうしようもない部分は加工しながら、できる限りやってみましょう。(アンプ部分だけでも直したいな。。。)