コンセプトアンプ「KarenⅡ」です。
コンセプトアンプシリーズは、漠然と「よいモノを作る」ではなく、具体的なターゲットを設定し制作したアンプです。
●主要緒元
使用真空管:EL34
電力増幅回路形式:3極結合シングル
電圧増幅段:2段(12AU7シングル+12AU7パラレル・NFBつき)
●レイアウト図・回路図・部品表
●アンプについて
このアンプのコンセプトは、「少しだけ興味を持った人が長く使えて長く楽しめるアンプ」です。
つまり、
・非常に安価である
・すべて現行部品で保守できる
・一般的なオーディオマニアを前提とした音質
・真空管アンプである楽しみを味わえる
・カスタムによりステップアップが可能
という特徴を備えております。
(現在、コストは計算中ですが、5万円は行かなかったはずです。)
つまり、KarenⅠ(コンセプト:古典出力管の味を引き出す)が完全にワンオフであり、真空管においては入手すら困難なものであるのに対し、KarenⅡは、量産可能であり、かつ安価、気軽に部品を交換し真空管を遊び倒すことができるアンプなのです。
音楽とはそもそも、決して高尚なモノではなく、誰でも楽しめるモノです。オーディオもそうでなければならないと思います。そんな気持ちから制作した「誰にでも真空管が楽しめるオーディオアンプ」がこれです。
入力ボリュームも付いておりますので、CDプレーヤーとスピーカーをつなげばすぐに真空管サウンドが楽しめます。
もちろん、今使われているプリアンプから出力を受けることもできます。
●アップグレードについて
先にお話ししたとおり、このアンプは標準で以下の部分をアップグレードすることができます。
・真空管を交換
・電源回路:B電源整流器を整流管に変更。
(5U4GB等のオクタルソケットを追加可能スペースあり)
・電源回路:1段目Cフィルターを音響部品に変更(JENSENやJJブロックコンデンサーなど)
・電源回路:出力管B電源のCフィルターをフィルムコンデンサーに変更
(シャシー上部に設置スペースあり。TONEFACTORYなど)
+フィルムコンデンサーをパラレルで追加 (ASC,TONEFACTORYなど)
・電源回路:電圧増幅管B電源、カソードのデカップリングコンデンサーを音響部品に変更
(Nichikon MUSEなど)およびフィルムコンデンサーをパラレルで追加
・音響回路:各カップリングコンデンサーを音響部品に変更(ASC等、TONEFACTORYのVitQ等)
・各抵抗を音響用無誘導巻線抵抗(ビシェイ-デール DALE NSシリーズ)や金属皮膜抵抗(REY50)に変更。
他、各所のグレードアップが可能です。
●入手について
もし、読まれている皆様の中で「このアンプがほしい」「このアンプを作ってみたい」「話を聞きたい」という方がおりましたら、私はできるだけ期待に応えたく思っております。
遠慮無くご連絡頂ければと思います。
連絡先は右側メニューの「mail」をご参照ください。