PC-9821Xa7e改造
まだまだいけますこのマシン
その1・なんでまた、Xa7e?
 なんでまたって、大した理由があるわけじゃないのですが、たまたま入手したから・・・なんですね、これが。しかし、わがBX3くんの跡取りにするには拡張性なさ過ぎだったので、手を加えることに。それで、手っ取り早く先人のウェブペ−ジなどを見て、都合よく改造しました。僕的にはマイXa7eにはK6−2を使っていないところが○ですね。
とりあえず、基本編から行ってみよう。

その2・いきなりCバスに手を加えるの図
 これが一番リスキー。ですから、すべてのこまかいことはこの改造がうまくいってからにしようと思ったのです。この改造が失敗したらBX3くん隠居計画はなかったことにしてXa7eは一度も起動されることなく沈んでもらおうかと思いました。  Xa7eの基本状態はCバス2本、PCI1本であり、WIndowsを動かしてDOSも使うには少なすぎるとりあえず、86完全互換の音源と4メガ以上のグラフィックアクセラレーターを積みたいわけで、その上で、LANとSCSIとなると、ビデオキャプチャーをあきらめたとしても4つのバスが必要。WaveMasterは完全互換ではないので、Cバスに86と100ボードが刺さるとして、アクセラレーターは9821対応なPCIが身近に見つからないのでCバスになるとすると、Cバスを3本にしたい。そこで、Xa7eは、Cバスを刺すためのレールとシャーシがあり、ソケットをつけて本体の裏面を加工すればCバスを増やすことができる。PCIも同じ要領で増やせるが、こっちはシャーシ加工が終わった段階で私がバテたのでまた今度。
 Cバスのソケットを刺す部分は穴がハンダ埋めされている(意地悪だなぁ)ので、これをハンダ吸い取り線と60Wコテで吸い取って廃棄処分の98のスロットから同じくハンダ吸い取り線を使ってはずしたCバスソケットを移植した。これがけっこう目が痛くなる。加工はこれに比べれば楽な物で、かなのこで切るよりドリルで穴をけがき線の内側に沿ってあけてこの穴をつなげる要領でペンチで切り取り、あとはヤスリやグラインダーで削ってきれいに仕上げて終わり。

その3・ついでに倍率変更ピンの設置の巻き
 ここで、素直に組み立ててしまってもいいのですが、せっかくここまで手間かけてばらしたのだからついでにジャンパピンの設置をしてしまう。機会があったら絵を載せるが、Cバスのライザーカード(?)を刺すためのソケットの本体正面から見て右側の奥川の付近にジャンパーピンが設置できるようなところが3カ所あるので、とりあえず、適当な基盤からジャンパーピンを取っ払って移植。手前の2つ1組と言いたげなジャンパピンが倍率設定さ。

その4・ベースクロック・倍率変更
 これは、あとまわし。

その5・FDD増設、その他
 秋葉原に行ったついでにFIRST POINT (98のお店)で、98用フロッピーと前面化粧版を入手してさくっと装備。これでDOSゲーも問題なし。これで動かしてみると、・・・おーーーぉぉちゃんと動く。なので、BX3からあらん限りの装備をはずして移植。とりあえず、メモリー128MにしてHDDも3.2G+4.3Gにして、拡張ボードもさして起動。
見事起動。すべてのドライバーを削除して認識させ直して再起動。

その6・PDもらった。
 なーんと、ひょんなことからPDをメディア付きでもらってしまった。そのときはラッキーとしか思っていなかったんだけど、これがあとで大問題になるとは思わなかった。
最初は「ま、現在装備している32倍CDドライブをDOS/Vにつけて、代わりにこのPD(LF-何とかとかいう松下のATAPI)を話のネタにつけようかと思ったのですが、一度つけるとどうしても動かしたくなるものである。しかも、DOSで。  しかーし、当然ながら9800用ドライバーあるわけないじゃん。いろいろなPDドライバーを試したけど全部だめ。こーんな変なことをする人が都合よくいるわけもなくwebでも紹介されていない。しょうがないから自力で調べていくうちに何とかなる可能性として以下のような方法があることが分かってきた。
・ATAPI用の松下のOEMのPDドライバーを捜し出す。ベンダーさえごまかせば行くかも。
・ATAIPの9800用ASPIを探す。PanasonicなドライバーはDOS/V用のASPIの上からASPI用のドライバーで認識していたはず。
たぶん下が可能性が高そう(というか、上の方法は対応ドライバがなかった)ので、フリーのATAIP-ASPIドライバを探すと・・・あったんですね。だけど、98のATAPIってDMA転送できないじゃん。不安だなーと思いながら使ってみたけど・・・やっぱINT21hでのアクセス以外遅すぎ。9600bps時代のネットのような遅さ。だめじゃん。

その7・UIDE-98を見かけてしまう。
 その2日後、あきらめかけながらなんかいい方法がないものかと考えながら仕事のついでに秋葉原にふっと立ち寄る。そこで見てしまった。何気なく見つけてしまった。ああぁぁぁぁぁ、なんとしたことだぁぁぁぁ!UIDE-98が「僕に任せて。君のPDを認識してあげるよ。ほら、DMAも対応してるしASPIも付いているし、ついでにHDDもATA33にしてあげるよ。」とつぶらな基盤で語りかけてくるではないか。ああぁぁぁぁ!買いたいぃぃぃ・・・。というわけで、お買いあげ3400円なり。しかし!PCIの空きスロットがない。しょうがない。またマザーボードにはんだごて当てるか・・・というわけで、さくっとPCIソケットも購入470円なり。
 家で動かしてみる。付属のASPIを手動でコピーして(自動だとASPIはインストールされない。そりゃ、98で使うやつはあんまりいないかも)設定して起動。PDドライバーはPanasonicなASPI用ドライバー、CDドライバーはPC-9801-100ボード(AHA1030Pですな)用のASPICD。動いた。これは早い。PD、DOSで使いものになるの巻。あとはメモリー周りのチューニングさ。前みたいに600オーバー開けたいとは言わないけど、560くらいは最低ないときついわな。  しかーし、これにもでっかい落とし穴が・・・

その8・XMS,UMBドライバーが・・・
 ま、改造やら取り付けはうまくいって無事に「ぴぽ」までは動いたわけだが、いかんのはそのつきだった。われらがVEM486が暴走してしまうのだ。いろいろ試すこと1日、動くのはhimem.sys+emm386.exeのみ。これじゃ、メモリきつすぎ。もう、あきらめてドライバを削ろうと思ったそのとき、遙かハードディスクのディレクトリの肥やしになっていたのが4年前に某BBSで手に入れた非公開テストバージョンのVEM486最新版。なにしろ、非公開だからvectorにあるやつよりバージョンが高い。vememmがないタイプのやつ。たしか、以前はなんか理由があって使わなかったんだよなぁと思いながら暴走覚悟で試してみると・・・動いた!すばらしい。信じてたぞ!VEM486。作者さんには感謝感謝。空きメモリーを片っ端からUMBにして起動。確かに、UIDEのROMのせいで多少UMBが減っているがそれでもかなりのUMBを確保。
・・・ここまで書いてから愚痴るのも何だけど、本当はこのPCIスロットにはAHA29x0SCSIボードをさしてCバスにGV-98Xを復帰させようと思ったんだけどね・・・ま、PCIつぶすだけの価値あったし、いいか。
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